はけん・パート関西 結成宣言

2004年5月23日のきょう、わたしたちは新しい労働者の組合を結成しました。
その仲間として呼びかける人たちは、不安定な雇用条件のもとに働く「非正規」労働者です。
アルバイト・フリーター・パート・派遣・業務請負・契約社員・嘱託・臨職・非常勤などなどのいろいろな名称でよばれている労働者です。
このほとんどは、あるいは全てが雇う側のつごうにより、「有期雇用」つまり雇用契約に期限が定められている人びとです。
1500万人ぐらいに膨れあがっており、はたらく人の30%にも達するほどです。
女性労働者の半分が非正規雇用で働いているのです。
同じ仕事をしていても、本雇いの正社員の5分の1とか3分の1とかの賃金しかないのが実状です。
そのうえ大半がボーナスも退職金もなく、多くが厚生年金や雇用保険にも未加入です。そして有期雇用のため、契約更新してもらえるか不安におびえながら働いているのです。特に見逃せないのは国や地方自治体関連ではたらく非正規雇用の問題です。こういった公務職場ではたらく人びとは「ゆうメイト」もふくめて70万人とも100万人いるとも言われています。
公務員法の上では臨時職員なのに恒常的な仕事につかされ、非常勤嘱託なのに常勤とおなじように働かされているという脱法状態が蔓延しているのです。
そして、非正規労働のなかでもパートやアルバイトは依然として増えており、有期雇用・間接雇用も増加の一途です。
求人は多種多様にあっても、生活保護の水準にも満たないパラサイト的低賃金と、いつ失業するかもわからないような不安定な雇用ばかりが目立ちます。
現在のニッポン“解雇の自由”はあっても、有期雇用のわたしたち一人ひとりはそれに対抗する術を持ちません。
「有期雇用」ではたらく私たちは、憲法上の基本的人権である団結権や争議権を行使するという、ただそれだけにたいへんな勇気が要るのです。
「契約期限です」と更新を拒否されたらお終いです。
私たちはきょう、その困難に正面から挑んでいく決意をかためました。
どんな働き方・契約内容であれ自らに労働者としての誇りがあれば、問題が起こってもきっと解決の糸口が見出せると確信します。
五分の虫にも一寸の魂があります。
パートにも派遣にもフリーターにも人間としての誇りがあります。
非正規という“社会的身分”による差別を認めません。
「はけん・パート関西」はそんな労働組合でありたいと思っています。
権利はどこからもやって来ません。
法律や制度が守ってくれるのでもありません。
権利はたたかい取るものです。

「はけん・パート関西」はたとえば、 赤くてちいさい唐辛子 をめざします。

2004年5月23日  

              アルバイト・派遣・パート関西労働組合結成総会