神戸製鋼加古川製鉄所前で、 元請山九の労災事故責任を追及!

全国結集行動!20人で取り組みました。1月20日は朝6時前に学生センターを出発して、重たいハンドマイクを2台+横断幕+配布チラシなどを車に積み込み、めざすは 神戸製鋼加古川製鉄所の正門前。到着は7時。約1時間の情宣をやりきりました。委託のガードマンが敷地内から出ろ!と妨害しましたが、軽く抗議してかわすと共に、福岡および東京から駆け付けた争議仲間らが、熱く連帯アピールを発して呉れました

何重もの元請け➡下請け構造(偽装請負)で、大企業の神鋼と元請山九だけが利益を守り、労災事故死するのはいつも下請・孫請零細の労働者ばかりです。

行動2日前の18日にも、この神鋼構内で深夜労働中に福岡の請負会社から派遣されていた50歳代の下請労働者に落下した鉄板が当って死亡する痛ましい労災事故が発生しました。
二年くらい前にこの神鋼構内での深夜労働中に、肩をアングル状の鉄骨で強打したT組合員が居ます。この組合員の労災給付および雇用保障を要求して雇用主ニシテック(零細 第四次下請け)と元請け 山九(さんきゅう)に対して団交を要求しましたが、元請け山九が拒否したので、県労委に救済申し立てています。

神鋼が借り上げ調達した従業員用の送迎バスが、何十台も構内に通り抜けていく。その他に数百台の出勤する車やバイクもスルーして行く。自転車と徒歩の労働者は幾人かがチラシを受け取り構内に消えて行く。その数は数千人は間違いない。
そして丁度8時には、その車列と人波がピタッと途切れた。

ハンドマイクといくつもの横断幕と旗を用意して無ければ、抗議の声も届かないし、目に入らないほど情宣には難しい現場でした。神鋼構内で働く数千人の大半は社外の下請委託や協力会社からの労働者で、おそらく労組未加入だろう。それ以外の神鋼社員は御用組合に組織された〈物言わぬ〉ヒトたちと思われる。

この闘いの当該組合員であるTさんは、中国残留日本人孤児を母親に持つ中国生まれの50歳男性。二十歳過ぎてから母親らと共に日本に移住して、既に25年になると話す。苦労ばかりだったし、職は転々と変わって、現在に至っているとも。当時、日本語は話せない、書けないことで差別を受けたし、仕事探しがたいへんだった。

現在、Tさんは労災休業給付が1年半で打ち切られ、無収入で生活に困っており、別の仕事を探している。県労委での山九に対する団交拒否不当労働行為救済申立は、結審していて、3月中には命令が出される予定です。
引き続き注目とご支援をお願い致します。

  

“神戸製鋼加古川製鉄所前で、 元請山九の労災事故責任を追及!” への1件の返信

  1. 早朝から、加古川の海の方の神戸製鋼の大きな門の前に集合!
    おおきなお堀があり、お城のようだ。
    だが、最近はベテラン労働者が高齢化、退職のため職場の技能が継承されず、企業は安全のための最低限の配慮も行わず、いわば(3次、4次下請け)労働者を使い潰している状況。そうしたなかで深刻な事故も多発していると聞いた。しかしこのようなところに、巨大な工場があり毎朝バスで労働者が吸い込まれていくというのは、なかなか面白い風景だった。(野原)

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